さて、果樹栽培の昨年の状況を振り返ってみますと、さくらんぼの佐藤錦においては収穫シーズン前の昼夜の寒暖差があったことなどから着色が順調に進み、酸味と甘味のバランスもほどよくとれた佐藤錦を収穫することができました。ぶどうのデラウェアについても生育が順調に進み、前年と比べて数日早く酸味が抜け、甘いデラウェアをお届けすることができました。暑い夏に冷蔵庫で冷やしてから食べるデラウェアは格別でした。また、スチューベンも８月中旬に食べごろを迎え、お土産としてもご好評をいただきました。
その一方で、雹（ひょう）がこれまで降ったことがない時期に降り注いだり、災害レベルの大雨が降ったりもしました。これらの果樹栽培への影響は部分的でしたが、前例のない天候の変化に、これまでの対策の見直しを迫られた年になりました。
今年も、お客さまに季節のおいしいくだものをお届けできるよう、日々の栽培管理に努力していきたいと思います。また、天候の急激な変化による被害の防止に向けても対応を進めていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
↑写真１●2021年1月1日現在の当果樹園のぶどう畑。昨年は水不足が懸念されるほど雪が降りませんでしたが、今年はだいぶ降りそうです。海水温が高いことが要因のようです。
↑写真２●2021年1月1日現在の当果樹園のさくらんぼ畑。雪が降る日はなんとも薄暗いです。毎日降り続くようであれば、ハウスや枝などに積もった雪の除雪も必要になります。
↑写真３●昨年のさくらんぼ（佐藤錦）。今年もおいしいさくらんぼをお届けできるようがんばります！
↑写真４●昨年のさくらんぼ（佐藤錦）。パック詰めされ発送を待っています。